WCAG 2.2 日本語訳 ウェブアクセシビリティ向上

GO!GO!アクセシ女子

WCAG 2.2 日本語訳が公開 ウェブアクセシビリティ向上

webアクセシビリティの基礎については、デジタル庁の「ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック」をご参照ください。

関連リンク
ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック|デジタル庁

1. WCAG 2.2 日本語訳が公開

2024年3月1日、ウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC)より「Web Content Accessibility Guidelines(WCAG) 2.2 日本語訳」が公開されました!

関連リンク

WCAG 2.2 日本語訳 公開のお知らせ | ウェブアクセシビリティ基盤委員会 (WAIC)
Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.2 (日本語訳)

補足資料
WAICについて

9つの達成基準が追加され、1つの達成基準が削除となりました。
語りだすとキリがないので、少しだけご紹介します。

新たに追加された達成基準には、フォーカスを隠さない、フォーカスの見た目についてなどフォーカスに関するものがあります。キーボード操作の基準や、ターゲット(クリックできるオブジェクト)の大きさの基準も設けられました。

米国の巨大IT企業が公表しているガイドラインには、ボタンのヒット領域を「44×44 pt」以上にする必要があるという基準があります。
今回の達成基準 2.5.5(レベルAAA※)も「44×44(CSSピクセル)」という同ガイドラインと同一の数値となっています。
(達成基準 2.5.8(レベルAA)では最低限24×24(CSSピクセル)以上です!)

日本語訳には解説書(英文)のリンクも添えてありますので、併せてチェックされることをおすすめします。

※日本産業規格「JIS X 8341-3:2016」では、レベルA、レベルAA、レベルAAAの3つのレベルが設けられています。レベル毎に、満たすべき達成基準が定められています(「JIS X 8341-3:2016」については後述)。

2. JIS規格の更新がおこなわれる?

日本では日本産業規格「JIS X 8341-3:2016」を基準とし、アクセシビリティ対応を目指すことが多いでしょう。
こちらは国際規格「ISO/IEC 40500:2012」と一致しており、さらにW3Cが勧告している「WCAG 2.0」とも同じ内容となっています。
今回「WCAG2.2」が勧告されたことで、国際規格・JIS規格も内容を更新しようという動きがあります。
※しかし3月1日に日本語訳された内容がそのままJIS規格となるとは限りません!

対応をおこなうエンジニアやデザイナーは、規格更新に注目しておくとよいでしょう。

3. 2024年のGAAD Japanは5月16日(木)

GAAD(Global Accessibility Awareness Day)は、デジタル(Web、ソフトウェア、モバイルなど)のアクセシビリティを考える日です。
今年日本でおこなわれる「GAAD Japan」は福岡と名古屋でパブリックビューイングも開催だとか!
昨年から引き続きオンラインで開催され、無料のイベントとなっております。

関連リンク
GAAD Japan 2024

さまざまなテーマでセッションやLTがおこなわれる予定ですので、ぜひタイムテーブルをチェックしてみてください。

4.最後に

JIS規格は約5年周期で見直されることとなっています。しかし、国際規格との兼ね合いもあり、実際の改正時期は未定です。まだWCAG 2.2解説書の日本語訳も継続中ですしね。
今後の動向を見ながら、アクセシビリティの対応を進めていきましょう!

ルート・シーでは、アクセシビリティの対応や制作に関するご相談など幅広くサポートさせていただきます。ぜひお気軽にご相談ください。

お問い合わせフォームはこちら

関連記事
アクセシビリティ女子:アクセシだSHINA!(ディレクター編)【序章】

< ノウハウのトップへ戻る