UXリサーチで得られるwebサイトへの3つの効果

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こんにちは。UXリサーチャーの野村です。
突然ですが「UXリサーチ」をご存じでしょうか?「UXリサーチ」とは、対象物に関したインタビューやユーザビリティテストなどの観察・分析・調査手法を用いて、利用者はもちろんお客さまの持つ課題や本質的な欲求を探り出す調査です。
今回はUXリサーチの3つの効果についてご紹介します。

webで成果を得るには、UXリサーチが効果的

UXリサーチがもたらす効果(1)― webサイトと営業部隊との連携がスムーズに

webサイトからの資料請求や商談へのお問い合わせを増やすには、web施策と営業現場とがうまく連携する必要があります。


webサイトと利用者の接点が顧客のニーズに合っていれば、それだけ関心を集め、期待値を上げ、お問い合わせへとつながり、上のイラストのように営業部隊にうまくバトンを渡すことができます。

このように、適切なweb施策を施したwebサイトでは下記のような特長が見られます。

  1. webサイトと営業現場との連携向上
  2. 資料請求や商談へのお問い合わせ増加に寄与

webサイトにやってきた潜在顧客の製品やサービス、または企業に対する期待値を向上させるには、顧客のニーズとともに、利用状況・利用背景を知ることが大切です。
定量調査ではつかみ切れない、顧客のニーズや利用状況・利用背景を得られるUXリサーチを実施すれば、解決策を考えやすくなります。
アクセスログ解析などの定量調査は現在地を知るために、UXリサーチ(定性調査)は今後の打開策を考えるための方位磁針として使えば、鬼に金棒です。

UXリサーチがもたらす効果(2)― 顧客が必要とするサービスやコンテンツを届け、新たな利用者を増やす

UXリサーチの対象がサービスやコンテンツの場合は、UXリサーチにより利用者である顧客の利用状況・利用背景からインサイト(本質的な欲求)を明らかにすることで、サービスやコンテンツの独自性(競合優位性)をハッキリさせ、顧客が本当に必要とするサービスやコンテンツを企画・作成し、届けることができます。

イラストのように、利用者である顧客の「本当に欲しかった/かゆい所に手が届く」サービスやコンテンツを届けることができれば、その利用者である顧客の口コミやSNSでの評価により、新規利用者獲得のきっかけを生むことも可能になります。
利用者である顧客のサービスやコンテンツの顧客満足度や評価が向上すれば、新規利用者獲得のきっかけを生むことにつながります。

利用者である顧客を増やしていくために、サービスやコンテンツを企画・設計・制作する前段で、UXリサーチによって利用者のインサイト(本質的な欲求)を見つけることをお奨めしています。

UXリサーチがもたらす効果(3)― 利用者の気持ちスイッチを切り替える!webサイト設計に必要な情報が手に入る

webサイトで成果を出すには、webサイトを閲覧している利用者の商品やサービスに対する期待値を向上させ、“情報収集モード”から購入・予約・問い合わせ等のタスクを行いたいという状態“アクションモード”“気持ちスイッチ”を切り替えてもらう必要があります。


“アクションモード”へと切り替えを促すwebサイトを設計するには、成果を出すwebサイトに大切な3つのポイントを調べる必要があります。

成果を出すwebサイトに大切な3つのポイント

  1. webサイト利用者の来訪動機(期待するコンテンツ)
  2. webサイト利用者がwebサイトをどのように使いたいか(理想の使い勝手)
  3. webサイトが1.や2.に適した形となっているか(対象サイトの情報設計・デザイン・実装の良し悪し)

これら1.~3.は、UXリサーチでよく行われる手法の1つ、ユーザビリティテストでひと通り調査・分析することができます。(ユーザビリティテストに関して詳しくはこちら

ユーザビリティテストによって、前述の「成果を出すwebサイトに大切な3つのポイント」を評価・分析し、さらに改善点などを見出していきます。

1. webサイト利用者の来訪動機(期待するコンテンツ)
2. webサイト利用者がwebサイトをどのように使いたいか(理想の使い勝手)
1.2.の分析から「webサイト利用者に必要なコンテンツや機能」

3. webサイトが1.や2.に適した形となっているか(対象サイトの情報設計・デザイン・実装の良し悪し)
3.の評価から「webサイト上の情報の並べ方やデザインの良し悪し」

こうして見出した「webサイト利用者に必要なコンテンツや機能」を用意してユーザーの期待に応え、 “気持ちスイッチ”を切り替わりやすくします。

さらに「webサイト上の情報の並べ方やデザインの良し悪し」からページ同士の繋がる順番やページ上の情報の並び方、操作に関わるメニューやボタンの改善を行い、購入・予約・問い合わせへ進みやすい、成果のでるwebサイトにすることができます。

UXリサーチの種類

ルート・シーでは以下のUXリサーチを実施しています。

1. ユーザビリティテスト・・・利用者がなるべく簡単で迷わず、ストレスを感じずに操作できているか調査する

ユーザビリティテストの詳細・事例はこちらをご覧ください。

関連リンク
【UX手法】簡易ユーザビリティテストのススメ「webサイト・アプリ定性評価でユーザーの心を理解する具体的方法」

2. ユーザーインタビュー・・・利用者から、対象物の利用情報を直接聞くことで本質的なニーズを明らかにする

3. UXワークショップ・・・利用者に対する理解をベースに、プロジェクトメンバー同士で、自社やサービスの強み・弱み、課題、戦略などを導き出す

UXワークショップに関してはこちらをご覧ください。

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イベントで終わらせない、改善プロセスとして「使う」UXワークショップの極意
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UXワークショップで自社の課題を明確に/株式会社ホワイト・ベアーファミリー

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