ルート・シーのデザイナーが注目! 2023年のwebデザイントレンド3選
こんにちは。デザイナーの槇です。
毎年恒例のルート・シーのデザイナーが注目するwebデザイントレンド!
2023年は、LP・スペシャルサイト向けのモバイルファーストなレイアウトや、世情を反映した配色やあしらい(表現)など、取り入れやすいデザイントレンド3選を紹介したいと思います。
1. モバイルファーストなデザイン
LPやスペシャルサイトでは、スマホに特化したデザインが多くなっています。
スマホでの閲覧者が多く、また情報が多過ぎない場合にとても有効です。
このデザインのメリットは、PCデザインの制作や実装コストを抑え、その分SPデザインに集中できるので、短期間で特別感のあるサイトデザインに仕上げられることです。
また、縦型動画、SNS展開への親和性も高く、LP用またはSNS用に撮影・加工した写真や動画を相互展開しやすいこともメリットです。
デメリットは、せまい領域での表現になるため、コンテンツ設計の難易度が上がります。したがって、情報量のコントロールや導線設計にしっかり時間をかけることが大切です。
コンテンツに工夫をこらしつつ、各SNSやオンラインショップなどへ誘導したり、興味をもってくれたユーザーが楽しめるサイトにしたいですね。
Webデザインギャラリーサイト参照
さらに、このトレンドは昨年紹介した「ルート・シーのデザイナーが注目! 2022年のwebデザイントレンド5選」の中の「4. スプリットスクリーンレイアウト」のリバイバルも加速させています。こちらも合わせてご覧ください。
2. レトロスタイルなデザイン
- 掲載サイト
- GeeXPlus
特に若い世代を中心に、ファッション、音楽、飲食など様々な業界でレトロブームがきています。
デザイン界隈では、レトロと言っても特定の手法やジャンル限定ではなく、80〜90年代を中心にその時代らしさを感じるイラストやカラー、フォント、テクスチャなどの表現が増えています。
掲載サイト
信州大学農学部 受験生向けサイト パカパーン!
ルクア大阪 8周年 話をしよう | LUCUA osaka(ルクア大阪)
ほろよい | サントリー
Sweet Magnolia Gelato
イラストでは、ふんわりゆるっとしたテイストや、80〜90年代のマンガのイメージを取り入れたものが多いです。
カラーでは、「ネオンカラーやサイケデリック」または「パステルカラーを少し淡くした色味や、少しくすませた色味」が人気です。
フォントでは、もちろん昔流行ったフォントも使われていますが、レトロな新書体もたくさんリリースされ注目を集めています。
- 参照サイト
- モリサワ新書体 2022
これらの要素を取り入れるだけでぐっとレトロな雰囲気になりますし、また現代のテイストと組み合わせることで、懐かしさも感じる新しい表現になっています。
届けたい人たちに合わせて表現をチューニングしていきたいですね!
3. 柔らかい角丸なデザイン
- 掲載サイト
- 東急電鉄
以前から角丸なあしらいは多くありましたが、最近はもっと大きく大胆に使った角丸デザインと、より滑らかな角丸のコーナースムージング(スーパー楕円)が注目を集めています。
大きな角丸は、お子さまや女性向け、医療系のwebサイトだけでなく、多種多様な業界のサイトに用いられたり、カード型コンポーネント(パーツ)だけでなく写真や背景などにも多く使われているのが特徴です。
掲載サイト
カード型デザインの角丸をより滑らかにした「コーナースムージング」は、「人間が角を見るときの習性」から角をなめらかにすると、人間の目は要素から要素へ視線を動かしやすくなる※と言われています。 特に円のサイズや写真のトリミングにてジャギーが出る時がありますが、それらに意識をそがれないので効果的です。また、角丸の中央に意識が向きやすい点も、サクサクと閲覧できるポイントですね。
まとめ
ルート・シーのデザイナーが注目する2023年のwebデザイントレンド3選、いかがでしたでしょうか。
コロナ禍中は、心理的に優しいあしらいや色味などが好まれました。これからはマスク着用が個人判断となり、新型コロナ感染症は5類に移行します。世情にも変化が起き、あるいは、元気の出るカラーやエネルギッシュな表現が好まれるようになるかもしれません。
常に世論を鑑みながら、どのくらいトレンドを取り入れるか、またどういったデザインがより届けたい人や使ってほしい人に合っているかなど、私たちが適宜提案させていただきます。
ルート・シーではデザインの最新トレンドを加味しながら、市場分析・企業分析・UXリサーチ・アクセス解析などを通じてお客さまのビジネスの芯に迫り、課題を根本から解決するサイト構築や運用方法を提案いたします。