ISO 9001の認証を取得しました!ルート・シーが取り組む品質管理とは
目次
はじめに
こんにちは。品質管理室マネージャーの堤です。
ルート・シーは、成果物やサービスの品質保証を重要な経営課題と位置づけ、品質マネジメントシステム(QMS)を確立し、日々業務の改善に努めています。
そうした活動の一環として、私たちはこの度、国際的な品質管理規格であるISO 9001の認証を取得しました。
本記事では、ルート・シーが取り組む品質管理についてご紹介します。お客さまにとって「ルート・シーなら安心して仕事を任せられる!」と思っていただける情報になればうれしいです。
QMSってなに?
QMS(Quality Management System)は、一言で言えば「品質を管理・改善するための仕組み」です。
そしてISO 9001は、QMSの国際規格として広く知られており、目標設定と達成のための計画、運用体制、それらの評価・改善など、QMSに必要な要件がまとめられています。
ISO 9001の考え方を自分たちの仕事のやり方に合わせて上手に取り入れながら、あらゆる業務を改善し、成果物・サービスの品質を高め、お客さまの満足度を上げていく。これがQMSの目的です。
ISO 9001の認証を取得するまで
(1) なぜQMSが必要なのか
近年、webにおけるお客さまのニーズは、単にwebサイトを構築するだけではなく、「ビジネスの成果につながる施策」「組織的なセキュリティ対策」といった高度なものになっています。
ルート・シーでは、2006年にISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の認証を取得して以来、会社全体で情報セキュリティの強化を推進してきました。
そうした会社ぐるみの活動をより発展させ、品質管理の面でも同じようにしっかりした仕組みを構築することができれば、今まで以上にお客さまのご要望にお応えし、信頼を得られるようになるのではないか。
そう考え、私たちはQMSの確立ならびにISO 9001の認証取得を目指すことにしました。
(2) すでにあった仕組みをQMSとして確立
QMSを確立すると言っても一から仕組みを作り上げるのではなく、私たちの場合はすでに社内にあった各種ルールをISO 9001の枠組みに当てはめ整理し、再構築するというアプローチをとりました。
お客さまのニーズに応えるための要件定義、デザインやコードの品質を上げるためのレビュー活動、開発履歴をトレースするためのバージョン管理、体系的な動作確認のためのテスト設計などなど、社内で蓄積してきたガイドラインやテンプレート、業務フローなどが、ルート・シーのQMSの土台となったのです。
(3) 内部監査・審査での気づき
QMSの審査の前に実施した内部監査では、品質水準を上げるための業務フローは各所でかなり整備され、メンバーに浸透していることがあらためて確認できました。一方で個々のプロジェクトでの成功体験や改善点、お客さまからのフィードバックなどを分析し、次に繋げるための振り返りをもっと強化すべきという課題も見つかりました。
そして外部機関による審査(初回審査一次・二次)では、いくつかの改善点や指摘事項はあったものの、全体的にはQMSの適合性(=業務に合っているか)と有効性(=きちんと運用され、効果が出ているか)が確認されました。中には、マニュアル化の習慣が各現場に根付いていること、外部提供者(=協力会社など)の実績やパフォーマンスを一元管理していること、労務環境について話し合う委員会を設置していることなど、Good Pointとして評価いただいた項目もあり、自分たちの仕事にあらためて自信を持つことができました。
QMSがもたらすメリット
こうした審査活動の結果、ルート・シーはISO 9001の認証を取得し、2024年11月27日にQMSの認証組織として登録されました。
「ISO 9001の認証を取得している」ことは、国際規格に則っているという客観的な証拠であるだけではなく、実際に定期的なサーベイランスを通じて業務を改善していきますので、お客さまにとって大きな安心材料にもなると考えています。
そして何より、QMSを推進することで社内に「品質を上げていこう」というマインドが根付いていくことが最大のメリットだと思います。従業員一人ひとりの日々の地道な改善の積み重ねが、長期的に見て会社全体の品質水準を底上げしていきます。
さいごに
ISO 9001の認証取得はQMS確立のための必要なステップでしたが、それがゴールではありません。
QMSとISMSが一体となったマネジメントシステムを構築し、お客さまに安心・安全で高品質なwebソリューションを提供する。そのための第一歩だと考えています。
これからもルート・シーの品質を通じて、お客さまのビジネスに一層貢献できるように努力してまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いします!