ルート・シーが「アクセシビリティの祭典2019」に協力企業として参加しました!
こんにちは!
ルート・シーでwebディレクターを務めています、岡崎です。
去る2019年5月16日、神戸にて「アクセシビリティの祭典」が開催されました!
実は今回ご縁があってルート・シーがこの「アクセシビリティの祭典」に協力企業として参加。さらに有志で集まった10人がボランティアスタッフとして当日の会場運営に携わらせていただきました!かくいう私もその一人。
今回のRoot-Sea Plusでは、このイベントの模様を、ルート・シーメンバーの熱く!?真面目な!?働きぶりとあわせてお伝えします!
目次
アクセシビリティの祭典ってどんなイベント?
そもそも「アクセシビリティ」という単語、みなさんはご存知ですか?
Root-Sea Plusでもたびたび取り上げてますが、私にとってはルート・シーに入社するまであまり聞き馴染みのない単語でした。
「アクセシビリティ」は直訳すると「近づきやすさ」「交通の便の良さ」などの意味があります。
web制作においては、サイトの「UX(ユーザー体験)」を構成する要素の一つであり、その根本ともいえる「アクセスのしやすさ」を指します。
そんな「アクセシビリティ」に特化したイベントが、「アクセシビリティの祭典」です。
障がいを持つ当事者の方をはじめ多種多様な立場の人が、トークセッションや展示を通じて様々なアクセシビリティの最新技術に触れて体感できるお祭りです。
2015年から毎年開催されているこのイベントは今年で節目の5回目を迎え、今年も多くの自治体・企業・制作会社・障がい者支援施設などが参加しました!
今年のイベントのテーマは「インクルーシブな世界」。
多種多様化する現代社会で、境界のない、インクルーシブ(包括的)な世界を実現するための最新技術が一堂に会しました。
何故ルート・シーがスタッフとして参加することになったのか
入社前の私はもとより、多くのweb制作関係者にとって、「アクセシビリティ」は、その単語は聞き覚えはあれど、実務で意識している人はまだまだ少ないのが現状だと思います。
そんな中、ルート・シーはいち早くwebアクセシビリティに注力して取り組み、「アクセシビリティの祭典」には第二回の2016年から毎年参加してきました!
そこで、このイベントを主催している「アイ・コラボレーション神戸さま」とご縁があり、今年某鉄道会社さまのアクセシビリティ案件で協業するに至ったのです。
そんな経緯もあって、今回アイ・コラボレーション神戸さまからお声がけをいただき、ルート・シーは協力会社として運営側からイベントに参加させていただくことになりました。
webアクセシビリティ初心者の岡崎もこれを機に「アクセシビリティ女子になりたい!」と意気込んで参加を決めました!
当日のイベントの模様
当日、ルート・シーの面々も各担当に分かれて、それぞれ健闘しておりました!
会場は神戸大学先端融合研究環統合研究拠点コンベンションホール。
当日はスタッフTシャツの青色が映えるスッキリとした天気に恵まれました!
トークセッションが行われているホールでは…
なんと!弊社CXO・小澤がSAWADA STANDARD DESIGN代表・澤田さまと共に司会を務めておりました!!
今回、すべてのセッションで、UDトーク®の音声認識技術によりリアルタイム字幕(日本語)とその自動翻訳(英語)が提供されました。同時進行でルート・シーメンバーを含めたボランティアスタッフがそのテキスト編集を行います。さらにUDトークのアプリを活用することで観客の皆さまにもテキスト編集に参加していただきました。
そしてホールの外では…
展示ブースのお手伝いをしているルート・シーメンバーも!
また、それぞれ空いた時間にセッション・展示を見て勉強させていただきました。
岡崎が気になったセッションをピックアップ
今回のアクセシビリティの祭典で展開されたセッションはどれも非常に興味深いものでした。
その中でいちweb制作担当者である岡崎が、特に前のめりになって聴いたwebアクセシビリティ関連のセッションをご紹介いたします!
ウェブアクセシビリティ最新動向 2018 – 2019
「Website Usability Info」を運営する土屋 一彦氏による最新のwebアクセシビリティについての解説は、やはりweb制作会社の人間としては非常に関心が高いセッションのひとつでした。
先述のとおり、web制作に関わる立場の人間にとってもまだまだ馴染みの薄いアクセシビリティは、法規制が進むにつれて対応を余儀なくされているというのが現状です。
ただ、webがいまや社会インフラのひとつとして、万人にとってなくてはならないツールとなった現代で、建築基準や食品安全といった他のものづくりと同様ユーザーを守る品質基準(=アクセシビリティ)の法規制があるのは当たり前なのでは、という土屋氏の主張にはうなずかざるを得ませんでした。
そのうえでクリエイティブを発揮していく、というのは私たち制作会社に課せられた義務かもしれませんね。
制作現場で役立つWebフォント最新事情
フォントおじさんの愛称で親しまれているソフトバンク・テクノロジー株式会社 エバンジェリストの関口 浩之氏のセッションは例年人気と聞いて、楽しみにしていました…!
web制作の現場にいる人間が必ず一度はぶち当たる、フォント問題。
webフォントはクライアントに理解していただくためにはコスト面などでややハードルが高いものですが、アクセシビリティとデザイン性の両方を担保できる稀有なツールとして、これからの制作現場にどんどん浸透させたいと感じる楽しいセッションでした!
アクセシビリティの祭典に参加して
いかがでしたか?
ここまで読んでくださった方は、ますますアクセシビリティに興味が湧いたのではないでしょうか?
アクセシビリティの祭典ではwebという分野に限らず、様々な観点でアクセシビリティの可能性を探求し続ける方々から直接お話をお伺いすることができました。
また今回、スタッフという立場でイベントに携わらせていただいたことで、「アクセシビリティ」をより身近に感じることができ、私個人はもとより、ルート・シーとしても非常に貴重な体験をさせていただいたのではないかと思います。
アクセシビリティは「高齢者」「障がい当事者」向けの指針だと誤解されがちですが、例えばユーザーの使用端末や周囲の状況(聞こえにくい・見えにくい)、通信環境に左右されず、伝えたい情報をきちんと伝えられるようにwebサイト制作において配慮することもアクセシビリティのひとつです。私たちもアクセシビリティの恩恵を受ける「当事者」である、ということを今回のイベントを通じて実感しました。
ルート・シー入社以来、弊社がアクセシビリティに注力する姿勢を見てきましたが、改めてその理由を理解することができました。
ルート・シーではこれからもwebアクセシビリティの分野において、最先端を走れるよう努めていきます!!