第5回Japan IT Week関西 Web&デジタルマーケティングEXPOに出展しました
2020年1月29日(水)~31日(金)、インテックス大阪にて19,917名が来場した関西最大のIT展示会「第5回Japan IT Week関西」が開催されました。出展340社の中の1社として、ルート・シーが出展しました。
おかげさまで大盛況で幕を閉じたこの展示会、今回はその裏側をご紹介します!
事前準備は数カ月
展示会の出展はルート・シーでも初めての試み。
出展するにあたり、まず「この展示会でルート・シーのブースを訪れてくださる来場者さまは、いったいどんなニーズを持っておられるのか?」を議論するところから始めました。
当社のミッションやビジョンにもある「根っこに迫ること」、それから「ヒト」の欲求から答えを見つけ出すこと。
担当者さまの方で顕在化しているニーズは、根っこに迫ってみると、実は別の潜在ニーズが隠れていることが多いという議論になりました。
例えばよくある「webサイトの見た目を良くしたい」というご要望。
これをより深く突き詰めていくと、ただデザインを改善すればいいというだけではなく、「コンテンツの改善」や「ブランディングが不十分」という隠れた課題があることも多いのです。
ルート・シーの生業はweb制作。
ですが、「ただwebサイトを作って終わり」ではなく、根拠をもってお客さまの事業課題に対する解決策を提示できるようにということを根底に置き、数カ月にわたって準備を進めていきました。
サイト診断で見えた意外な課題感
他社のように、明確なサービスや製品を出展するわけではないルート・シーが、前述のようにお客さまの「課題」に寄り添うにはどうすればよいか。ということで今回考えたのが、プランナーがお客さまからお話を伺いながらお客さまのwebサイトを実際に見る「サイト診断」というものでした。
このサイト診断は通常、webサイトリニューアルのご依頼をいただいたお客さまに対して、実際には相当数の時間をかけて行うものですが、会期中は3日間でなんと42社さまのサイトを診断させていただきました。
想定よりもはるかに多くの来場者さまがサイト診断を希望され、枠が埋まってしまいお受けできなかったことや、サイト診断のために再度ブースを訪れてくださる来場者さまもいるほどの盛況ぶりでした。
来場者さまと課題の傾向としては、想定していた
- 「サイトの運用を一人で行っていて大変」というweb担当者さま
のほか、
- 「最近リニューアルしたけど、これが正解なのかわからない」というweb担当者さま
- 「web担当ではないが自社のサイトに課題を感じている」という営業やマーケティング担当者さま
などが多かったことも、非常に印象的でした。
「ヒト」の欲求を探るツール、アンケートボード
今回、せっかく多くのwebにご関心のある来場者さまと接することができる機会でしたので、webサイトに関するアンケートを取ることにしました。
日によって質問項目を変えたアンケートボードは…
1日目:「webサイトで大事だと思うことは?」
使いやすさ | 52.6%(50票) |
---|---|
見た目 | 36.8%(35票) |
情報量 | 10.5%(10票) |
UX(ユーザーエクスペリエンス)を重要視している私たちにとってもうれしい結果となりました。
では2日目は「使いやすさ」とは皆さん何を指しておられるのか?という根っこに迫ってみることに。
2日目:「webサイトの使い勝手で重要なことは?」
本来は「機能的なデザイン」といった項目もあったのですが、デザインに関しては立場により捉え方がさまざま。短時間でお客さまを惑わせるのも…ということでこの2項目に。
情報にたどり着きやすい | 89.7%(78票) |
---|---|
サクサク動く | 10.3%(9票) |
結果として、「情報にたどり着きやすいかどうか」はwebサイトの目的達成に大きく関わることですので、その重要性がよく表れていました。
しかし一方で、サイトの表示スピードも、ユーザビリティやSEOにおいて重要であるということも併せてお伝えしていかなければならないということもわかりました。
3日目:こんなwebサイトにしたい!
過去の2日間は、「ユーザーとしての目線」でお答えいただいた方が多いという感覚がありましたので、最終日は「自分だったらどんなwebサイトにしたいか」という意味を込めてこの設問に。
使いやすい | 51.4%(37票) |
---|---|
情報が明瞭 | 38.9%(28票) |
オシャレ | 9.7%(7票) |
初日に「見た目」が36.8%だったのに対し、今回「オシャレ」さは9.7%と大きな乖離が。
もちろんこれだけで断言はできませんが、質問検討時にあった「企業側とユーザー側では、webサイトに対する考え方にギャップがあるのでは」という仮定がある程度はっきりした、おもしろい発見になりました。
番外編:ノベルティ
今回の展示会のために制作したノベルティは、蛍光ペンのプロマークビュー。
手なじみやキャップの開けやすさなど、ユーザビリティを考慮した形状で、社会人のデスクワークを想定した「机上据え置き型」という点から、長く使っていただけるようにと選びました。
実際に喜んでくださった来場者さまも多く、ノベルティひとつをとってもルート・シーらしさを考える重要性を感じました。
まとめ
今回の展示会では、ルート・シーが掲げる「webサイトは作って終わりではない。」の重要性を改めて痛感するとともに、来場者さまが抱えておられる課題感について、より多くの新たな気づきを得られた3日間でした。
初の試みではありましたが、お客さまへの新たな課題解決の糧を得ることができ、これからのご提案をより強化することができると実感しています。
ご来場いただきました皆さまには、改めまして厚くお礼申し上げます。