先輩に聞いてみた!デザイナーのお二人に突撃インタビュー【ルート・シーのデザインとは?編】

こんにちは!広報チームの澤田です。
新人デザイナーの私が、先輩デザイナーの野村さん・安田さんにキャリアや「どのようにデザイン制作を進めているのか」について伺ったインタビューの後編をお届けいたします!

お二人がどうしてデザイナーの道を選んだのか、などを掘り下げたインタビュー前編はこちら

1.二人から見たルート・シーのデザイン

左:安田さん 右:野村さん 今回は、お二人にプランニング部の制作フローなどを語っていただきます。

お二人のプロフィール

氏名
野村 佳代
職種
デザイナー
所属部署
プランニング部
ワークスタイル
時短
制作実績
アドベンチャーワールド チケット販売用webアプリ
アドベンチャーワールド パーク公式サイト
氏名
安田 洋之
職種
デザイナー
所属部署
プランニング部
ワークスタイル
フルタイム
制作実績
K&T特許商標事務所サイト

インタビューの前編では、お二人自身のキャリアやデザインの得意・不得意などについてお話しいただきました。 今回はお二人から見たプランニング部、ひいてはルート・シーの制作についてお伺いしたいと思います。
いきなりですが、ルート・シーの成果物についてどのような印象がありますか。

安田 プランニング部を基準とした話になってしまうのですが、フロントエンドやバックエンドの方と連携して制作をしているので、アクセシビリティやSEOも配慮したwebプロダクトとして、成果物の品質は高いと思います。

野村 そうですね。エンジニアの方にもデザインレビューをしてもらい、ブラウザでの実現性・ユーザビリティやアクセシビリティなど、技術面から助言をもらっています。見栄えの良さだけではなく実用性も考慮し、多面的にデザインを協議しあえる環境があるのは強みだと思います。

たしかに、職能間だけではなく部署間の垣根がないので、気軽に質問できますね。
私は専任部に所属していますが、プランニング部の皆さんにいつも助けていただいてます。前職では職能が明確に分かれていたので、本当にフラットなのが初めは驚きでした。
ルート・シーはその点、制作における風通しがとてもいいですよね。

安田 でも、自分が関わった案件についての印象ですが、少し課題を感じているところも1つあって。納品後もディレクターと連携し、アクセスログなどの数字を見ていけるようになりたいと思っています。
現状、毎月アクセスレポートを提出している運用案件も多くあるので、もっとデータを活かしたデザインも作っていきたいですね。

たしかに、数字を見ることで意識が及んでいなかった課題が見つかるケースは多くありますよね。さすが、今まで企業サイトの制作に多く携わられた安田さんならではの視点です。
野村さんは何か課題に感じていることはありますか。

野村 全社としての課題ではないのですが・・・。
個人的にやりたいこととして、デザイナーみんなで集まってブレインスト―ミングをしながらデザインを作る、ということをやってみたいなと考えています。
シンキングツールを使ってロジカルシンキングをしたり、たくさんの人のアイディアを吸収することで、一人だけではすぐに浮かばないような充実した濃いデザインを作っていきたいですね。

誰かと話す中で考えがまとまっていくこともありますし、「みんなで考える」ということのハードルが下がるのはアウトプットの質向上にかなり効果がありそうです。 日々、案件にとどまらず「デザインとは」を考えておられる野村さんだからこそ考え至ったデザインワークの形ですね。

2.プランニング部での取り組み

実は今回、お二人にインタビューしようと思ったきっかけは、プランニング部でデザインワークフローを整備されると伺ったからなのですが、どうしてワークフローを整備しようと思ったのですか。

デザインワークフローとは、プランニング部案件においてどのようなプロセスでデザインを進めていくかを定義することにより、デザイナーの認識の共通化を目的として定義されたワークフローのこと。

安田 一番は「情報の整理・設計から行う広義のデザインをやっていきたい」と考えたからです。
web制作の中には「プランニング⇒デザイン⇒フロントエンド・バックエンド実装」という大きな流れがありますが、元々のプランニング部は分業体制だったため、プランニングでコンセプトの軸が見えづらく、デザインの方向性を固め難いことが結構あったんです。そこで、プランニングからプロジェクトメンバー全員で行える体制にし、みんなでデザインを作っていける環境を作りたいと考え、デザインワークフローの整備をすることにしました。

なるほど、たしかに、デザインにはコンセプトという軸が必須ですから、プランはかなり大事ですよね。広義のデザイン、というのは具体的にはどのようなイメージでしょうか。

野村 「狭義のデザイン=カタチのデザイン⇔広義のデザイン=思考から始まるデザイン」というイメージです。 もっと具体的なイメージを例示するならば、「狭義のデザイン=車のデザイン⇔広義のデザイン=車に乗ることで得られる体験をデザイン」という感じでしょうか。
私と安田さんの考えになりますが、降りてきたプランの見た目を作るだけではなく、上流工程から参画して作るデザインという認識です。

フローの整備はどういった手順で進めておられるのですか。

野村 まず、前期(~2017年7月)にプランニング部のデザイナーとディレクターのリーダーの間で部内のデザインの課題を洗い出した上で、私と安田さんが今まで試して手ごたえのあったフローを一つ一つ厳選して策定しました。
今期(2017年8月~)から、全案件ではないですが試験導入しています。今後、導入結果を他部署にも共有しつつ改善していく予定です。安定した形になったら、全社展開できたらいいなと思っています。

全社にも共有されたデザインワークフローの一部。プロジェクトの開始から納品まで、デザイナーが考えるべきタスクが端的に記されている。

現在は、メンバー間の意識・認識を合わせやすいようフローのフェーズごとにやるべきタスクを共通ワードとして決定し、アウトプットの質を安定させられるよう調整しています。
フローが固まっていないと各自が好きな手順で案件を進めてしまい、「忙しいからこの作業は省こう」など、自分に都合よく独自のフローを作ってしまうこともあり、同じデザイナーが作っているのに成果物にムラができてしまう可能性もあるので。

今期も2カ月目に突入しましたが、実施されてみていかがでしょうか。

安田 ワークフロー策定前でしたが、K&Tさまの案件で、フローの一部を実践していました。
現在進行中の案件でも導入しているのですが、コンセプトの軸をプロジェクトメンバー全員で決めたので、同じゴールを目指して進行できていると感じます。

成果としては、事前確認ができていれば発生しなかったであろう修正など、認識の相違から生まれる手戻りが減って、作業の効率が上がっています。
また、以前は自分の担当する作業に集中しすぎてしまうことが多かったのですが、フローを取り入れた後は、よりチーム内でのコミュニケーションが活発になったと実感しています。

試用段階から効果を実感されているんですね。野村さんの案件ではいかがでしょうか。

野村 未公開案件ですが、いろいろ試し始めています。

フェーズごとに行うレビューがフローの核なのですが、レビューのたびにデザイナー以外の視点からアドバイスを受けられるので、制作の進行が大変スムーズになりました。
ワイヤーフレ―ムやデザインについて、実装前にフロントエンドの方と「こういう動きをしよう」など相談してデザインを進めるので、お互い作りやすいです。
デザインが固まってから画面の演出を考えると、実装可否を検討した際にデザインの作り直しが起こることも多く、ムダな作業が発生してしまったりするので。

フローについては、まだまだ試行錯誤をしてブラッシュアップしていきますが、レビュー会のような決まった会を開くだけでも、案件の進行がとてもスムーズになるように感じます。
先日提案した案件でも、まず最初にプロジェクトメンバー全員でブレインスト―ミングを行い、構成案の初稿ができた時点で一度レビューの時間を設けて、みんなで意見を出し合いました。
たくさんの人の目に見てもらうことで、多角的な視点から改善案を挙げてもらうことができたので、短期間で内容の濃い提案ができ、お客さまにもご好評いただきました。

安田 いろんな視点を取り入れることは良いデザインを作るうえで欠かせないので、どんどんやっていきたいですね。

それぞれの思考を自分の中だけでとどめておかず、ぶつけあって磨いていくんですね。
私が受け持つ案件は1人でデザインからコーディングまでを担う単発の案件が多いのですが、複数人で携わる案件が来た暁には、デザインワークフローを是非試してみたいです!

3.これから取り組んでいきたいこと

お二人のルーツや部での取り組みについてなど、貴重なお話をたくさんありがとうございました。
最後に、「これから取り組んでいきたいこと」について教えてください。

野村 まさに広義のデザインができるデザイナーになりたいです。
見た目だけではなく、もう一歩も二歩も踏み込んだところから設計できるデザイナーになりたいですね。そのために自分は何ができるのか模索中です。

最近構成から携わる案件があり、お客さまのことやUI設計について大量に調査したのですが、そこで「自分は調査から仮説を導き出すことが得意なんだ」ということに気付いたんです。
1つのことに深く没頭するタイプなのですが、そういう自分の特性を強みとして仕事に活かしていき、どんどん新しいことに挑戦して、もっと自分の幅を広げていきたいですね。

安田 僕も広義のデザインができるようになりたいですね。
デザインを作る上で必要となる情報をすべて考慮できるようになりたいです。

また、専門性の高い人たちをどんどん巻き込んで、自分の力以上の成果物を作りたいです。良い意味で積極的に人に頼っていこうと思っています。
今進行中の案件でもライティングから任せてもらったものがあるのですが、外部のライターさんと協力して制作を進めています。

野村 現状でも、安田さんはチームで案件を進めていくのがすごく上手ですよね。巻き込み力が強い。

安田 なんでも「自分1人でやりきってやる」と思ってた時期もあったんですが、限られた予算・時間のなかで最適解を導くためには、人を巻き込んでいけるようにならないと越えられない壁があると感じたので。
だから、デザイン力だけではなく、コミュニケーション力も高めていきたいですね。

「頼ってもいい」って、すごく心強い言葉です。仕事だと思うと、必要以上に「自分がやらねば・自分でやらねば」と思ってしまって、その凝り固まってる時間が無駄だったりすることもありますし。 私もお二人のように自分の得意・不得意を見極めて、「このプロジェクトでベストを尽くすためにどう動こうか?」を考えられるよう精進いたします。濃厚なトークをありがとうございました!

野村 めっちゃ気持ちよくしゃべっちゃいました(笑)

安田 ほんとですね(笑)今日はもう帰っていいですか(笑)

笑顔のなかにも真摯なまなざし。熱くインタビューにお答えくださった安田さん(写真左)と野村さん(写真右)。ありがとうございました!

おわりに

個人をフィーチャーした前編から、プランニング部の取り組みについて語っていただいた後編をお届けしました! まだまだもっとお話を聞きたい!あれもこれも載せたい!と、贅沢な悩みあふるる濃密な時間でした。

お話を伺って感じたのは、野村さん・安田さんともに、自分の得意・不得意を分析して、それが生かせるようにプロジェクトの中で動いておられるということです。

デザインを作っていると、どうしても目の前の作業に囚われて、自分一人だけで案件に向き合っているような錯覚に陥ることがあります。
でも本当は、ディレクターがスケジュールや方向性の調整をしてくれたり、エンジニアが技術をもってよりデザインが豊かになるよう演出してくれたり、誰かの支えがあって初めて自分のデザインが世の中に出ていく。

デザインは手段であって目的ではないし、見栄えを整えることに拘ることだけがデザインではないんだな、ということを再認識したインタビューでした。

これからもルート・シーのメンバーの魅力を発信してゆきます!
次回をお楽しみに!

一緒に働いてくださる方、待ってます!

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