工場内点検業務フローを改善するIoTシステムの開発/ハカルプラス株式会社
産業用計量システム等の製造・販売を行うハカルプラス株式会社さま(以下ハカルプラスさま)のクラウドを活用した新サービス「巡回点検楽スルー」のシステム開発を担当させていただきました。
ハカルプラスさまは、1916年に電気計測器のメーカーとしてスタートし、2016年に創業100周年を迎えた老舗企業です。
この度、ハカルプラスさまで初のクラウドサービス提供開始にあたり、システム開発ができる会社をお探しになる中で、ルート・シーにお声がけをいただきました。
クラウドサービスを活用し、人的コストの削減を実現
従来、一般的に工場内では水道や電力など、特定の数値を工場内のスタッフがメーターを目視して計測しています。そのデータを取得するために、広大な敷地内を巡回していました。
メーターが狭い場所や暗い場所に設置されている場合もあり、目視は危険が伴うケースもありました。
そこでハカルプラスさまで、こうしたチェック業務をクラウド化することで、工場をお持ちの企業さまの人的コストの削減や、作業スタッフの事故リスク回避を実現するサービス「巡回点検楽スルー」の開発を行うこととなりました。
IoTならではの開発秘話
リリースに向けては、IoTカメラを制作するベンダーさまも含め3社での協業となりました。
弊社の役割は、クラウド上にある撮影されたメーターの写真を取得し、管理画面で写真を確認しながらデータ入力を行える状態にします。その後、そのデータをグラフ化する仕組みを制作、追加要件として「異常値が発生した場合は担当者にアラートメールが送付される機能」も搭載しました。
ベンダーさまと弊社、双方の技術面と運用面を想定しながら設計を進める過程で、
- 管理権限の階層設計の考え方
- データ管理において形式が変わる点
など、エンドユーザーの運用に見合うことを重視して調整し、設計に落とし込むフェーズには非常に時間を要しました。
特に、
- カメラから送られるデータのファイル名をエンドユーザーの運用に即した形式にすること
- 通信速度
- 利便性(ユーザビリティ)
- 堅牢なシステム
など実現するために、設計を何度も見直す必要がありました。
このような課題に対して3社間で連携をとり、時には仕様変更に伴うサービス開発との同期を取りながら、リリースに遅延がないように調整し、制作していきました。
社会・ビジネスを進展させるIoT
ハカルプラスさまの新サービス「巡回点検楽スルー」は2020年5月にサービスインしました。
業務効率化、安全確保、人手不足の解消など、昨今の働き方改革の鍵となるIoT。
今回のハカルプラスさまの「巡回点検楽スルー」はまさにそんな働き方改革に寄与できるシステムであり、そこに参画させていただけたことを大変ありがたく感じています。
今後も、バージョンアップや新システム構築の際には、引き続きサポートさせていただく予定です。
お客さまの声
ハカルプラス株式会社
営業企画室 尾崎 匡晃 さま
戦略技術開発課 野村 勉 さま
弊社で初めてのクラウドサービスを提供するために、システム開発が必要でした。
自社の技術だけでの開発は不安でしたので信頼できる開発会社を探していたところ、ルート・シー様にご相談させて頂くご縁があり、開発を依頼することにしました。
依頼したシステムは当社だけでなくIoTソリューションベンダーとの協業でもあり、3社間で連携し開発する案件でした。
弊社の要求する仕様の要件定義に加え、IoTソリューションベンダーとの調整や確認も含め、広範囲で開発のサポートをお願いいたしました。
不確定な要素や、決定に長い時間を要した仕様があり、走りながら決定することもありました。また、システムの構築や保守について知識や認識が不足していた弊社を、豊富な経験を元にしっかりと分かりやすくサポート頂き、感謝しております。
開発期間(納期)につきましても、予定通りの工数で開発をして頂きました。
新たなサービスに向けて、今後もシステム開発をする案件があると思いますので、その際はルート・シー様にご相談させて頂きますので、引き続き、宜しくお願い致します。
スタッフ
Account | 吉澤 |
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Director | 武田 |
Designer | 森口、安田 |
FE | 合同会社INTさま |
SE | 熊澤、小柳、ジェバクマール |
PG | アロキャ、タンガヴェル |
- カテゴリ
- webアプリケーション
- リリース
- 2020年5月
お問い合わせ
ルート・シーとしても今回の「巡回点検楽スルー」のシステム開発経験を活かし、IoT案件のご相談にも対応できる体制を整えております。
IoT開発案件のご相談などございましたら、お気軽にお問い合わせください。