CVとSEOが課題。サイト改善のプロと自転車のプロが仕掛けた施策とは。/バイチャリ買取サイト

バイチャリ買取サイト

1. webサイトの運用で最も重要なこと

webサイトの運用において最も重要なことは、webサイトの価値を最大化することです。
webサイトの価値、それはwebサイトの成果のことです。
成果は、大きく分けて3つあります。ブランディング、情報伝達、コンバージョンです。
ブランディングでは、自社の価値やイメージをwebサイトによって訴求し、ユーザーと自社とをつなぐ場になる、
情報伝達では、見せたい情報をより多くの人に伝える、
コンバージョンは、商品・サービスに関してお客様となりうる方からのお問い合わせや資料請求、購入、採用エントリーなどのアクションが成果になります。

そのためには、サイトの課題発見と改善施策の実施を継続して行うことが必要です。
バイチャリ株式会社さま(以下バイチャリさま)には、「ロードバイクなどスポーツ自転車買取専門のバイチャリ」サイトにおいて、月次でのGoogleアナリティクス を使用したアクセス解析とSEOレポーティングをお任せいただいています。日々課題発見、改善施策の提案と実施、効果測定のサイクルを継続して対応しています。
価値を最大化するために、バイチャリさまとルート・シーで結成された「チーム・バイチャリ」に与えられた課題は2つです。

  • コンバージョン(CV)数増加
  • SEO(認知拡大、自然検索からの流入)

継続して多くの施策を実施していますが、チーム・バイチャリが具体的に行った施策を「ほんの少しだけ」紹介します。

2. コンバージョン(CV)数増加

バイチャリ買取サイトのCVは無料査定の申込みです。CVには3つの手段があります。
自転車の売却に必要な情報を入力して送信する簡単無料査定フォーム(以下フォーム)、LINE、電話です。
その中でも、特にフォームからのCV数をあげたいというご要望をいただきました。
まずは、ユーザーがフォームページに訪れて最初に目にするリード文に、たった一言「おすすめ」と文言を追加しました。

【変更前】
いただいた情報をもとに、仮査定を行います。ご来店は不要です。
お電話、査定フォーム、LINEのいずれかでお申込みください。

【変更後】
いただいた情報をもとに、仮査定を行います。ご来店は不要です。
お電話、査定フォーム(おすすめ)、LINEのいずれかでお申込みください。

これは、フレーミング効果*をねらったもので「おすすめ」と書かれることで、その選択肢が他の選択肢よりも良いと感じさせる効果があります。

*フレーミング効果(Framing Effect)とは、同じ意味を持つ情報であっても、焦点の当て方によって、人はまったく別の意思決定を行うという認知バイアスのことである。
出典
フレーミング効果 | みずほ証券 ファイナンス用語集

結果、たった一言をそえただけでフォームのCV数が10%近く増加しました。
ただ、チーム・バイチャリは「フォームを使ったCV数増加」がゴールではありません。
ゴールは「3つのCV手段を用いてwebサイトのCV数を増加させること」です。

実は、フォームのCV数増加施策を実施している裏で、査定フォームの現状調査を進めていました。
Googleアナリティクス とヒートマップツールを用いて、ユーザーの行動分析を実施し、webサイトリニューアル前後で査定フォームの課題を洗い出しました。
リニューアル前に比べて、CVした方のフォーム画面で入力・操作しているであろう時間が2倍近くに膨れ上がっていること、入力中の離脱ポイントとして、ユーザーが入力する「売却する自転車のメーカ―指定」の箇所に課題があることがわかりました。

離脱箇所の入力を、直感的な操作にすることで離脱者が減るのでは?と仮説を立て、100以上ある自転車メーカー名からセレクトボックスで選んでもらうUIを、メーカー名の頭文字を画面に表示させ、そこからタップしてメーカー名を選んでもらう仕組みに変更しました。
愛車のメーカー名を把握していないサイクリストはいませんので、頭文字だけで「直感的に」「操作性」で選ぶことが可能になったわけです。

結果、施策実施前月比で、全体で15%近くのコンバージョン数増加となりました。
その後も「電話」「LINE」からのCV数増加に向けて分析を行い、施策を実施する予定です。あくまでゴールは、「3つのCV手段を用いてwebサイトのCV数を増加させること」なのです。

3. SEO(認知拡大、自然検索からの流入)

直前に行われたwebサイトリニューアルは、認知拡大を目的としたリニューアルでした。
表示回数(ページビュー数)やwebサイト内の回遊に関する指標に大きく改善が見られましたが、自然検索での順位はまだまだ努力ができると思われる順位でした。
なにより、バイチャリ買取サイトをサービス競合サイトのどこよりも上位に表示させたい!
の一心です。
引き続き認知拡大と流入数増加を目的として、SEO施策を実施することになりました。現在も月次で順位のモニタリングをしながら、施策を実施し続けています。
実施したさまざまなSEO施策の中でも、特にテキストや画像修正の対応をいただいた例を紹介します。

元々、月次の定例ミーティングでのコミュニケーションから、バイチャリさまのwebマーケティング担当者さまはもちろんのこと、査定専門スタッフや店舗スタッフに至るまで、どこにも負けない経験や自転車に対する知見、自転車愛や愛車を手放すサイクリストへの愛があると感じていました。それはバイチャリさまの圧倒的価値・強みともなります。
しかし、webサイト上でそれらは充分に発揮しきれておらず、リニューアル前には対応していなかったコンテンツのリライトと画像差替えから着手することになりました。

まずは、そのポテンシャルを引き出すために、USP(Unique Selling Proposition。自社独自の強み。付加価値)を7つの項目に分けて記述するUSPシートのご記入をお願いしました。USPシートを使用したワークはルート・シーのSEOコンサルティングの一部で、特にこだわってお客さまにご対応いただいています。
実は、USPを整理いただき言語化すると、ユーザーが持つ課題=SEOキーワードが自然と文中に散りばめられてしまうのです。
ユーザーが検索サイトで検索する際の意図として「課題解決」を目的とした検索行動があります。彼らは課題解決の糸口として検索行動を行いますが、その際の検索クエリがCV数増加を目的としたwebサイトのSEOキーワードとなります。
バイチャリの皆さまにご提出いただいた言語化されたUSPは、その情報量だけでなく質やユニーク性、まさに自転車買取・販売のプロだからこそ書ける内容ばかりで、SEOキーワードがふんだんに盛り込まれていました。
それらを使用してwebサイトのページ内テキストをリライト、画像も最新かつ見栄えにこだわった高品質な画像にアップデートいただきました。
結果、SEO対象キーワードでの順位が50位〜10位台が定位置であったものは現在、10位~1位表示が定位置となっています。
また、一度上位表示されたら、検索エンジンのアップデートや他社のリニューアルなどいかなる外的要因があっても、上位表示し続けていることも本施策の特徴と言えます。

4. 最後まで伴走します!サイクリストだけに。しかも立ちこぎで。

以上、CV、特にフォームからのCV数増加施策、認知拡大と流入数増加を目的としたSEO施策の対応実績について「ほんの少し」だけ紹介しました。
執筆現在、トップページの改修や新規コンテンツの追加作業を行っています。この記事が公開される頃には、新しいトップページが皆さまをお迎えしますので、是非、「ロードバイクなどスポーツ自転車買取専門のバイチャリ」にアクセスしてみてください。
すべてはバイチャリさまがUSPを理解・整理しつくし、惜しみなく知見をwebサイト上にアウトプットし、ユーザーのベネフィットに訴えるために知恵をふり絞りましたこと、その上で厚い信頼をいただき定量分析を継続してお任せいただきwebサイトを可視化しているからこその結果で、今日に至っています。

webサイトの価値を最大化するために、チーム・バイチャリはこれからも課題発見と改善施策の実施を継続して行って参ります。

スタッフ

Account 船生
Planner 中島
Director 東海
Desk 福田
カテゴリ
サービス・事業サイト
URL
https://kaitori.buychari.com/

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